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モーツァルト:12の二重奏曲へ長調K487~おなかの赤ちゃんから不思議な反応が!~

友人の娘さんが妊娠されたとき、胎教にいいCDはないかと聞かれて、よくわからないながらなんとなく薦めたのが、モーツァルトの「5つのディヴェルティメント変ロ長調(K439b)」と「12の二重奏曲ヘ長調(K487)」がカップリングされたものでした。
演奏はカール・ライスターらベルリン・フィルのクラリネット・セクションのメンバー(5つのディヴェルティメント)と、なぜかホルン・セクションのメンバー(12の二重奏曲へ長調)。
「なぜか」と言った理由は、この「12の二重奏曲」は本来バセットホルン(クラリネットの仲間で、4度下のF管)のための作品であるからです。
バセットホルンはクラリネットの仲間だけあって、中低音域の楽器でありながら非常に機動性に富んだ演奏が可能な楽器です。
この作品にもまさにその特性が生きています。
ところが、このCDではこれをホルンで演奏しているのです。
同じF管とはいえ、金管楽器で演奏するにはかなり困難なはずですが、まあ、さすがはベルリン・フィルと言うほかありません。

さて、このCDには「5つのディヴェルティメント」のうち第1・3・5番が収録されていて、その合間に「12の二重奏曲」が6曲ずつ収められており、最初から順番に聴くと、クラリネット三重奏(1本はバセットホルン)とホルン二重奏が交互に現れることになります。
ここで本題です。
おなかの赤ちゃんに聴かせてみたところ、クラリネットにはこれといって反応しなかった赤ちゃんが、ホルンが鳴りだすと急に活発な動きを示し、嬉しげに内側からさかんに蹴りを入れてきた、というのです。
何度聴いても同じ反応ということで、その家では、「結論=この子はホルンが好き」ということになったそうです。
もともとクラシック好きの一家で、娘さんもお母さん(私の友人)のチェロを聴いて育ったこともあり、今から将来の名ホルン奏者誕生かと、期待が膨らんでいるようです。

とりあえずはそれはよかったね、といったところですが、結論について言うと、もう少し考えてみる余地があるかもしれません。
他のCDをいろいろ聴かせて比較したわけではないので、「この子はホルンが好きらしい」というのは早計かもしれないのです。
この「12の二重奏曲」が特別に気に入ったのかもしれないし、ヘ長調がうまい具合に反響して心地よかったということもありえます。
もうひとつ考えられることは、気に入ったのは果たして赤ちゃんだったのか、という問題です。
「胎教にいいクラシック」「マタニティー・モーツァルト」などと銘打ったCDは無数に売られています。
しかし、なんとなく私が疑問に思うのは、おなかの外からの音楽って、本当に赤ちゃんまで到達するものなのかな、ということです。
おなかの赤ちゃんの聴覚がどこまで発達しているものなのかわかりませんが、聞こえるとしても、お母さんの体内の生命活動の騒音は相当なものがあるはずで、赤ちゃんが外界の音楽をそれとして認識できるほど聞き取れているのか、ちょっと不思議に思うのです。
もしかしたら、ホルンに反応したのは赤ちゃんではなく、お母さんだったのでは?
ホルンの分厚くて広がりのある音が活発に動き回るのを聴いて、お母さんが「おっ!」と驚き、あるいは感心、もしかすると感動し、それが体内でつながっている赤ちゃんに伝わり、赤ちゃんも嬉しくなって蹴りを入れ始め、それを感じたお母さんがまた嬉しくなって…という正のフィードバックが起こった、というのはどうでしょう。
そうです、お母さんが嬉しいと赤ちゃんも嬉しい、というわけです。
この仮説が当たっているとしたら、胎教のためと言って、そのお母さんにとって普段聴く習慣も興味もないクラシックのCDを、「胎教にいい」という宣伝文句だけを見て買って来ても、まるで意味がないということになりそうです。
胎教中
夫:「おまえ、モーツァルトなんかかけて、どうしたの?」
妻:「だって胎教にはクラシックっていうじゃない?」
夫:「へえ!…そんでもって、ラジカセでモーツァルトはいいけど、おまえ、ヘッドホンで何聴いてんだ?」
妻:「ラップ」
という図のような状況はどうなのでしょう。
別にラップやヒップホップを悪の音楽だとは言いませんが。
ま、これで心が落ち着くのならいいのでしょうけど。

というわけで、私なりには今回のケース、お母さんがもともとクラシックが好きで、とくにこの演奏を気に入ってしまったためだと思われるのです。
「胎教にいい」かどうかは、きっと聴く人によって違うと思います。
それにしても、こういった端的な処方箋めいた宣伝文句って、世の中に多過ぎませんか?
サプリメントなどはその典型と思うのですが、どう思われます?

モーツァルト:12の二重奏曲へ長調K487につづく)
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タグ: 音楽 クラシック 楽器 クラリネット ホルン モーツァルト 胎教 マタニティ 赤ちゃん

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プロフィール

ヨハン・ミズヴィッチ

Author:ヨハン・ミズヴィッチ
33歳にしてクラリネットを始める。
楽器仲間のあらゆる編成に合わせて編曲してしまうのが趣味。
巷にあふれるBGMが大の苦手で、もっと生演奏が街中で聞かれないかと願っている。
その反面、iPod nanoのヘビーユーザーでもある。
最近は4コマ漫画執筆に熱中。

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